●;東大生相手のキャリアカウンセラー

●;東大は今も昔もプランド大学、その東大生相手に「キャリアサポート室」で学生〜院生らの進路相談に応じているキャリアカウンセラー・網野千文さん(55歳)の話。
キャリアサポート室のサイト」…東大のサポート陣容は、なかなかです。元リクルート社の役員だった竹原敬二氏が室長で、東大の副理事として転職。
⇒「国公立大学のキャリアサポート態勢」のレポート。進んでいるところ?もあれば〜。

東大生は、卒業後は官僚や有名企業、研究者などエリートとしての道が用意されていると思われがちだが、多様な進路の可能性を前に、多くの学生が自分にとっての最適な方向を見出せない悩みを抱えているという。「自分の意志で自分のキャリアを考えることができない若者が増えている。東大生も例外ではありません」と。
相談に訪れる学生一人ひとりの状況を見極めた上で、まず自分で考えられる選択肢を調べて活動を起こすことをアドバイスするという。「面接に落ちたらその原因を考え、次に活かす。そうやって動いていくうちに自信がつき、表情も変わっていくのがわかります」

●;キャリアカウンセラーは、社会経験の豊富な人がそれを生かせるとこの職業を志向するが「そこに落とし穴がある」と網野さんは指摘。「自分の経験に照らし合わせて助言してしまいがち。でも相談者の人生とは別物なので、違和感を覚えられてしまいます。それぞれの事情は複雑で、生半可な姿勢ではできません」と戒める。《相手をありのまま受け容れ、相手が自分にとって最適なことは何かを自ら気づき、納得できる状態に導く》のが要点、と。
…「ジョブカフェ」でニート相手に、企業では幹部社員研修などと、多才多様。「GCDF-Japan」のPRページで。《人が好きで人のことがよく見られる職業》と「カウンセラーの仕事」を定義している。