●;キャリア・コンサルタントって?(3)

●;自明のことだが「キャリア・コンサルタントの質が問われている」と記した。公的機関に従事している人と違って(多くは今時の「転職エージェント」に就いていると思うから言うのだが)、なおリクルート社が「私らは転職エージェントです」と言い始めている。数多ある人材系会社に対して‘優位性’を誇ろうとするスタンスであろう。
なかなか秀逸な批評を行っている「人材業についてのイチ考察氏」が「人材業と風俗ビジネスとのアナロジー」を記している。キャパクラ(嬢)を例に〜《客:求人会社/キャスト:求職者/店:紹介会社/ホール等:コンサル》という図式になる。

店は稼いでほしいのだから、指名ランキングとか、給与ランキングなんかを発表して競わせる。そうすることによって、営業に精を出させたり、いいキャストをスカウトさせたりするわけだ。キャスト(求職者)とホール(コンサル)は運命共同体として動いていく。収入は客が支払うサービス料金。ホールから見れば、キャストはカネづる。キャストから見ればホールは御用聞き。紹介会社では、収入は、求人会社からのみ。成約時のコミッション。完全成功報酬型。この収益構造からすれば、客は求人会社であり、求職者はそのための商売道具、カネづる、ということになる。きわどい。

●;事実、「《いい人》いないと商売にならない」とは、営業マン氏の声。「売れる弾」ということだろう。「年収600万の人より1000万の人を売るわい」と。(まさしく)チャーミングなキャバ嬢は「カネヅル」であろう。店には出た(=登録)ものの「いいホール」でなければ「別のいいホールがある店」へさっさと動く。当たり前である。「キャリア・コンサルタント」は、さしずめ、売れっ子キャバクラ嬢に金使ういい客を案内するボーイの役割か。酒を運ぶだけの仕事ではない。客に合うキャバ嬢の選定眼が問われる。キャバ嬢の気が利かない「〜コンサルタント」へのブーイングを耳にすることが多い。「質が問われている」訳だ。